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映画『死神バーバー』完成披露舞台挨拶オフィシャルレポート

  • 15 時間前
  • 読了時間: 9分

『人間らしさを肯定してくれる作品』主演の桜井日奈子、日穏、いまおかしんじ監督が登壇し、“人生最後の5日間”の過ごし方を語る!


死神が営む美容室「冥供愛富(メイクアップ)」を舞台に、人間たちの人生最後の1日、そしてヒロイン・美帆と新米死神・サクマの奇妙で愛おしい日々を、優しく包み込むように描いた映画『死神バーバー』の完成披露舞台挨拶が開催。


満員御礼で迎えたこの日、上映を前に興奮冷めやらぬ会場へ、主演の桜井日奈子、日穏、そして本作を手掛けたいまおかしんじ監督が登壇。



主人公の佐伯美帆役を演じた桜井は、「本日はお集まりいただき本当にありがとうございます!佐伯美帆役を演じました、桜井日奈子と申します。今日は公開まで約1か月ということでいち早く皆さんに観て頂けるのが楽しみです。本日は楽しんでいってください!よろしくお願いします!」と晴れやかな表情で挨拶。



新米死神・サクマ役を演じた日穏は「サクマ役を演じました日穏と申します。本日は、たくさんの方にお集まりいただいて嬉しいです。ありがとうございます!まだ皆さん観られる前だと思うので、詳しく話せないのですが、観て頂いたらそれぞれで感じること色々あると思いますし、めちゃめちゃ楽しんでもらえる作品だと思いますので、楽しんでください!よろしくお願いいたします!」と挨拶。



いまおかしんじ監督は「『死神バーバー』の監督しました、いまおかしんじです。よろしくお願いいたします。」と一言添え、温かい拍手の中で舞台挨拶がスタート。



初めて作品を観た時の感想を聞かれた桜井は「自分が出ている作品と言うのは、客観的に観られないんですけど、今回は2回観ました。1回目は正気じゃ観られなかったけど、2回目は心が温かくなりました。『死神バーバー』というくらいですから、怖い死神が出てくると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、とても人間に近い死神が出てくるお話なんです。死神たちが亡くなった方を最後に会いたい人にメイクアップして会わせてくれるという、人間の最後の1日と言うのに向き合った作品になっています。美帆とサクマの物語以外にもオムニバス形式でいくつか物語があるのですが、どの物語にもとてもグッとくるドラマがあって、観終わって私もじーんとなりました」と自身の経験と交えて振り返った。


続けて、日穏は「客観的に観てとても心が温まりました。凄く笑えるところもあるし、『フッ』となるところもある。そういうのも全てひっくるめて愛おしいって思えるような、この先も愛されていって欲しいと心から思える作品です」と作品への想いを語った。


いまおか監督は「自分も冷静に自分の作品を冷静に観れないタイプなのですが、やっぱり観終わるとちょっとだけ元気になるというか、自分で作って自分を元気つけるような感覚がありました。

30年くらい映画監督をやっていて大変なことの方が多いですが、たまに映画撮って自分で観て、『あ、また次作ろう』と思える。作ったものに自分が支えられているという感じがあります。特に今回はスタッフもキャストも初めての人ばかりで、こんなに大きな劇場で舞台挨拶することも初めて。また新しいことが起こるんだなと、この映画を撮ること、観ることで勇気づけられました。皆さまにもその気持ちを共有していただけると嬉しいです」と自身の気持ちの支えになったと明かした。


本作の役作りや第一印象について聞かれた桜井は「美容師役ということで、ハサミの使い方を練習したり、私が演じた美帆は、人間関係や彼氏との関係、親子の関係もうまくいっていなくて、自分の人生を楽しめずにイライラしているところから始まるんですね。物語を通して美帆の人生の考え方が変わっていくのですが、最初はイライラしているシーンが続くので怒った演技をしていたら監督に『もっと抑えてください!笑』と言われてしまって(笑)。

イライラしているのはなんでだろうと考えた時に、美帆は本当は強くない子なのですが、弱いところを見せないように強がって大きく見せようとしている、そんな些細な弱い部分がある子なんだという印象でした」と監督とのエピソードと共に印象を語った。



日穏は「新米死神という役ですが、死神って見たことないじゃないですか。だから、役作りしようがなかったというか、『どうしよう』という気持ちだったのでした。台本を読んで自分の中でこういう性格なのかなと落とし込んで、作品に臨んだんですが、初日から監督にその考えを覆されました(笑)」と監督からのユニークな演出に戸惑ったことを明かした。



これに対し、いまおか監督は、「『その歩き方は人間じゃない?』『死神は歩き方も違うと思うんだよね!』みたいなね(笑)。俺も何言ってんだと思いつつ、人間とちょっとだけ違うというのは意識していました。」日穏は、「結果的に、監督にいっていただいた変な動きや人間が生活していく上ではやらない動きが、人間と死神の区別をさせてくれたのかなと思いました」と、語った。


また、映画化にあたり意識したことを聞かれた、いまおか監督は「原案は、日本藝術大学の学生の梅木くんという方が書いたんです。学生の授業の先生をやっていたプロデューサーが”授業の中ででた企画を映画化する”というのがあり、最初は『そんなのある!?』と思いました。そこから、シナリオ読んだり、完成まで何年かかかりましたが、このように形になりびっくりしています。梅木くんが韓流ドラマが凄く好きで、ファンタジックの設定が多いので、”死神が美容師をやっている”という設定になりました。『死神』と聞くと不吉で重苦しくなりがちですが、ファンタジーやフィクションを取り込んで、重いテーマでもぎりぎりいるかもしれないという絶妙なラインで作った」と本作の秘話を明かし作品作りの意図を語った。



初共演の桜井と日穏はお互いの印象を聞かれると、日穏は「共演するとなった時、『あの桜井日奈子さん!?』と驚きました。画面の中で観ていた桜井さんのイメージは、すごくしっとり系というか...」と答えると、すかさずいまおか監督や桜井から「しっとり系!?ってなに!?(笑)」と総つっこみが入り、会場を笑いに包んだ。

いまおか監督が「おしとやか、ってこと?」と助け舟を出すと、日穏はタジタジになりながらも続け「はい!おしとやかで、オフの時も静かな方だと想像していたのですが、初めてお会いした時から凄く気さくに話してくれて。そこから打ち解けるのが早くて、明るい方でした!」と当初のイメージとのギャップを告白。


続けて、桜井は「去年この作品の撮影をしていたので、当時日穏さんは19歳だったのですが、とても10代には思えない落着きかたを現場でしていました。いまおか監督が日穏くんに演出で、死神の動きという演出をつけている時、『死神ぽい動き』と難しい部分も『わかりました!』と言ってすぐにやってみせるんです。日穏さんはダンスが上手いのでキレが良くてかっこよく見えちゃう時も抑えた動きもすぐに対応されていて。

難しいリクエストにもすぐに答えられる頼もしさがあり、一緒にやっていてとても心強かったです」と10代とは思えない頼もしさを絶賛。



本作のストーリーにちなみ、「もし人生があと5日間しかなかったら、誰とどんなことをしたいか」というテーマでフリートークを展開。


日穏【親友と無人島へ行く】

「お世話になった人に感謝を伝えた後、『5日なのでちょっと無人島行ってきますわ!』って親友を道連れにして、脱出出来るかチャレンジをしたいです。どうせいなくなるとわかっているなら、普段できないリスクのあることをしたい!」これには桜井からも「親友がかわいそう!(笑)」とツッコミが入る一幕も。日穏は「一緒に来てくれるくらいの親友が何人かいるので、STARGLOWのメンバーでも大丈夫です!」と笑顔で答えた。



桜井日奈子【映画撮影】

「ちょっとカッコつけちゃった!」おちゃめな笑顔を見せつつも「私の目標は生涯俳優でいることなので、最後になればそれが遺作になるじゃないですか。だから最後の最後まで『かっこよかったね!』と言われたい。この作品を撮るならぜひいまおか監督にお願いします!」と、役者魂全開の回答で会場を沸かせました。



いまおか監督【喫茶店にこもって計画を練る】

「僕は真面目に考えました。まずは喫茶店に行って、5日間をどう過ごすかの計画を立てます。でも、5日間ずっと計画を立てたままで終わっちゃうパターンになりそうです。でもそれでもいいんです。普段からずっと喫茶店にいて考えているので、いつも通りということですね」

と、三者三様の個性が光る回答が飛び出した。



最後に、これから作品をご覧になる皆様へいまおか監督は、「人間が、いざ死ぬとなってスタイリングしてから、1人だけ誰かに会って雲の上に行くお話です。誰と会うかは凄く迷うと思うし、『この人!』といって会ってもろくに喋れないと思うんです。未練なくすっきり旅立つなんてできなくて、ずっと悔いを残しながら『もっともっと生きたい』と思えるように描きたかった。諦めない気持ちとか一見愚かかもしれないけれど、その一生懸命さやそんな愚かな人間たちを愛おしく思えるように作ったので、つっこみのある部分もあるかもしれませんが、優しい目で観ていただけたら嬉しいです」と語った。


日穏は、「『死』に対して少なからずマイナスなイメージを持っている方もいると思いますが、この『死神バーバー』は、一見重いテーマを結構ポップに描いているところもあります。観終わった後に、『あ、こういう考え方もあるんだな』とか、『残りの人生を楽しんで生きていこう』と、思えたり考え方が変わってインスピレーションを受けてもらったらと思っています。めちゃくちゃ面白い作品なので、最後まで楽しんで観て行ってください」とこれから観るかたへのメッセージを送った。


桜井は「この作品を観た時、自分も人間なのに、どこか死神目線で人間のこと観ていたんです。『なんでこんな簡単な想いを伝えられないんだろう』『悔いが残るとわかっていてどうしてやらないんだろう』と思ってしまって。でもそれも人間らしさなんですよね。人間って愛おしいよなと思えるようなことだったり。この作品を観て大切な人に会いたいと思えたり、これからの人生をもっと前向きに生きてみようというポジティブなメッセージを受け取ってくれる方もいらっしゃると思います。そういう気持ちも忙しい日々の中で忘れてしまうこともあると思うんですけど、それもまた人間らしさであり、それも肯定してくれる作品です。ぜひ楽しんで観てくださると嬉しいです」と締めくくった。



温かい拍手に包まれる中、映画『死神バーバー』完成披露舞台挨拶は幕を閉じた。

 
 
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